五家原岳・多良岳縦走(長崎県)
〜黒木−五家原岳−多良岳−黒木への周回コース〜

【山行日】 2004年11月6日(土)  天気:晴れ
【コース&タイム】 黒木P(8:28)〜五家原岳への車道分岐(8:36)〜林道登山口(8:50)〜林道合流(9:36)
〜林道分かれ102番(9:40)〜横峰越103番(10:12-20)〜五家原岳山頂(10:52-11:20)
西野越(12:37)〜金泉寺(12:42-49)〜多良岳山頂(13:03-54)〜国見岳(13:59)
金泉寺(14:15)〜水場(14:54)〜林道合流(15:27)〜黒木P(16:04)
【行動時間】約7時間30分
【主なピーク】五家原岳:1057m、多良岳権現:996m
【駐車場】黒木登山口駐車場 【メンバー】山童の会
【利用温泉】なし 【地図】「多良岳」2.5万分の1

 アプローチ

黒木駐車場にて
五家原岳から多良岳の縦走は北九州方面からの日帰りでは時間的に苦しいので、前夜に東彼杵まで移動する。会社終了後、18:45中津市を出発。日田から高速にのり、21:20東彼杵の道の駅に到着。
この道の駅はすぐ近くに24時間のコンビニがありとても便利。道の駅にて、今回の幹事が準備してくれた鴨鍋をつつきながら一杯やり、その後、各々、軒下にてシュラフで転がる。

翌朝、早朝の大村湾を見ながら朝食をとり、黒木登山口へ向かう。8:10、黒木登山口着。
 黒木から五家原岳へ

多良岳組と五家原岳縦走組に分かれる。
黒木駐車場は我々以外に車が1台のみであった。オオキツネノカミソリの時期は車で溢れかえっていたのが嘘のように静かである。
小川内谷の奥に鉄塔がたった五家原岳の山頂が見える。
早々に準備をして出発する。今回、多良岳のみに登る組と縦走組の二手にわかれ、山頂で落ち合うことにした。
車道を少し進んだ分岐で八丁谷林道と小川内谷林道の二手に分かれる。縦走組の我々は右手の小川内谷へ向かう。

林道途中の登山口。小川内谷へ左手に降りていく。
民家の横の林道を進むと、二匹の犬が後ろに一緒についてくる。たぶん、登山者の後についていくのに慣れているのだろう。
しばらく犬と一緒に林道を進むと、左手に登山口の標識が見えてくる。ここから、小川内谷の沢沿いの登山道へ入っていく。
犬もよくわかっているのか、ここから先に少し入ったあたりで帰って行った。どうやら、我々に道案内をしてくれたのかもしれない。犬に別れを告げる。

沢添いの道を進む。
ここからは小川内谷の沢添いの道を進んでいく。
漸く登山道らしい道になる。
しばらく沢沿いの道を進んでいき、レスキューポイント101番で沢を左岸に渡った後、尾根に取り付いてしばらく登って行くと林道と合流する。
林道を少し行くと再び左手の沢沿いの道へ入る。目の前に小さな滝が見える。このあたりに102番のレスキューポイントがあった。 このレスキューポイントの表示は緊急事態が発生した時に場所を知らせるのに便利だとメンバー全員がしきりに感心する。
さすがに多良山系はよく整備されているようだ。

林道に合流する。

ポイントに設置されたレスキューポイント表示板。

横峰越にて
再び沢沿いの道に入る。
沢から別れ、自然林の中をしばらく登ると、開けた102番のポイントである横峰越に飛び出る。
ここまで所要時間1時間45分を費やし、そんなにのんびりではないのだが意外と時間がかかってしまった。

自然林の中の心地よい尾根道を行く。
横峰越を左折し、いよいよ五家原岳の登りにかかる。自然林の中の気持ちいい道であり、時折、木々の間から五家原岳の山頂が見える。
このコースは横峰越からが本格的な登りとなるようで、登るにつれぐんぐん傾斜が急になってくる。
既に横峰越で息が上がっていたためか、各々それぞれのペースで三々五々山頂を目指す。
約30分の急な登りにあえぐと、突然、目の前に鉄塔が林立する山頂へ出る。

五家原岳山頂にて集合写真。
五家原岳山頂からの展望は素晴らしい。360度の大展望である。経ガ岳から多良岳の山並みが目の前に広がる。 山頂は展望広場となっており、ベンチなどが置かれている。2時間20分かけて到達したこの山頂の景観はちょっとがっくりくるが、この展望のよさが忘れさせてくれる。 この山頂付近には鉄塔の数がかなり多い。数えてみたら9本もあった。
ここで多良岳組に携帯で電話をすると既に金泉寺に到着しているらしい。双眼鏡で覘いて見ると、金泉寺小屋の屋根が見えた。ともかく、こちらの状況を連絡し、多良岳山頂でゆっくり待っていてもらうことにした。

見晴らしが抜群の山頂広場の展望台。

山頂付近には鉄塔が林立している。

五家原岳から望む「経ガ岳〜多良岳」の大展望!
 五家原岳から多良岳へ

五家原岳直下の急傾斜を下る。
展望を満喫した後、多良岳への縦走へ向かう。東側鉄塔脇からの縦走路を下っていく。シャクナゲの木の中、急斜面を下る。 名残の紅葉が少しではあるが色を添えてくれる。

ここから、金泉寺までも意外と時間がかかった。急斜面を下り、中岳を越えた後、なだらかなポコを越えると漸く西野越に出る。

中岳からの下り。アップダウンを繰り返す。

西野越に到着。

金泉寺小屋にて
西野越から杉木立の道を抜けると金泉寺小屋に到着する。木々に囲まれ広々とした境内は雰囲気がいいところだ。
別部隊の多良岳組は既にいない。たぶん、山頂でもかなりの時間を待っているはずだ。少し休憩した後、足早に多良権現山頂へ向かう。 かなり飛ばしたつもりではあるが、14分はかかった。
そのうちメンバーが全員集まり、昼食と記念撮影をする。権現山頂からは経ガ岳の特異な山容がよく見える。

多良岳権現山頂で集合写真。

多良岳山頂から望む経ガ岳

国見岳から望む五家原岳遠望
下りの途中、隣の国見岳に寄る。ここからは五家原岳の展望が抜群である。今まで歩いてきた縦走路の山並みを見ることができる。 五家原岳の山頂には確かに9本の鉄塔を確認できた。

再び金泉寺に下り、西野越から八丁谷林道への下りに向かう。夏はオオキツネノカミソリがいっぱいの斜面にはこの時期はなにもない。

台風の被害が激しい登山道。
今年は台風が多かったため、各地の山で登山道が被害にあっている。
水場を過ぎ、山腹を巻くトラバース道付近の登山道がかなり被害にあっていた。


Home山行記録INDEX(山域別)山行記録INDEX(年次別)