白川の里から 今週の1枚

No.494 等覚寺のアサギマダラ 苅田町白川
苅田町白川の等覚寺地区の駐車場の一角にあるフジバカマに今年もアサギマダラがやってきた。 アサギマダラはタテハチョウ科のきれいな蝶で、「旅する(渡りをする)蝶」として知られる。 春から夏には南から北へ北上し、秋には北から南下する渡りの蝶で、驚くことにその移動距離は海を渡って遠くは台湾まで2000km以上を移動する蝶もいるらしい。
そんなアサギマダラの成虫はヒヨドリバナやフジバカマの花を好み、渡りの途中に栄養補給のため各地の花畑を巡りながら移動するようだ。 アサギマダラ(浅葱斑)の「浅葱(あさぎ)」とは青緑色系のことで、この蝶の翅(はね)の白っぽい部分が、透けると薄水色に見えることに由来するといわれている。 比較的大型で模様が目立つきれいな蝶なので、その姿を見た時は誰もが「おっ!きれいな蝶だな。なんの蝶だろう!」と思う印象に残る蝶であろう。
10月14日〜16日の週末はここ等覚寺で「棚田まつり」が開催された。その中日の15日に等覚寺の白山多賀神社で恒例の「森のコンサート」が行われ、多くの人たちがここ等覚寺を訪れた。 等覚寺駐車場は等覚寺の北谷と本谷がちょうど合流する地点にある広場で、青龍窟へ向かう林道の入り口にある。 その駐車場の隅にフジバカマの小さな群落がある。
花に近づいて見ると、たくさんのアサギマダラが花の周りを飛び回り吸蜜していた。小さな群落であるが、長距離を渡っていくアサギマダラにとっては栄養補給と休息のための貴重な群落なのであろう。 駐車場に来た多くの人がこのアサギマダラにカメラを向けていた。 以前このコーナーでここ苅田町のアサギマダラが来る場所の一つとして、「天神池のアサギマダラ」を紹介したことがあるが、今回はここ「等覚寺のアサギマダラ」を紹介したい。 Taka記、撮影:2016年10月15日(土)


▲  青龍窟へ向かう林道の入り口にある駐車場の隅の一角にあるフジバカマ

▲ フジバカマに集まるアサギマダラ。

▲ 栄養補給のため、しっかり吸蜜して遠距離移動に備える。

▲ アサギマダラの翅の色模様は実にはっきりして鮮やかだ!

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