白川の里から 今週の1枚

No.492 平尾台の野焼き2016年 平尾台
2月28日(日)、春を告げる平尾台の行事である野焼きが行われた。当初の予定は前週であったが悪天候で延期となり、一週間遅れでの実施であった。 当日は午前中は用事があったので、午後からの部を見学に行った。 平尾台の野焼き当日は、一般の人達の見学ができる場所は限られている。平尾台自然の郷からと茶ガ床園地の二ヶ所のみからであるが、茶ガ床園地での見学は事前申し込みの抽選であるから、私はいつも自然の郷から見学することにしている。 野焼きは午前中は貫山から四方台、大平山の主に平尾台北側主体に火が入り、午後からは南の行橋側へ向けて焼かれる。 特に午後からは自然の郷の展望所のすぐ近くに点火されることから、間近で野焼きの光景を見ることができ、多くの見学者やカメラマンが集まる。
午後1時半頃、自然の郷に入ると既に北側の大平山周辺は焼かれて黒くなっており、その火は権現山から周防台、桶ケ辻へ向かって広がっていっていた。 午後の部の点火は例年より少し遅れて14時15分頃に点火された。点火された小さな火が、あっという間に人間の背丈を越える炎になり、枯れた草原に向かって炎の波となって広がっていく。 目の前で見る燃え盛る炎は実に迫力がある。 今年は前日が弱い雨模様の天気で湿っていたためか、燃え広がり方が例年に比べ弱く感じた。それでも、火はあっという間に草原を黒色に変えて行き、焼け野原に白い石灰岩の羊の群れが姿を現していった。 野焼きが終わると、平尾台の草原は春に向かって一気に芽吹き始める。今年もまた、平尾台の一年が始まった。 Taka記、撮影:2016年2月28日(日)


▲  14:15分頃、自然の郷の展望所前に点火される。

▲ 炎はあっという間に人間の背丈を越えて燃え広がっていく。

▲  展望所からは燃え広がる野焼きを目の前で見学できる。

▲ 火の波が草原へ向かって広がって行く。

▲ 風にあおられて、炎が大きく立ち上がりながら燃え広がっていく。

▲ 炎と煙で草原は覆われる。

▲  そして草原の中の白い石灰岩の羊の群れが黒灰色に変わっていく。

▲ 草原の中の木々は火に負けず残る。

▲ 電柱の間を燃えていく火の波

▲ 権現山の斜面を駆け上がる火

▲ 貝殻山の向こうの斜面を天狗岩方面へ向かって燃えていく

▲ 各所には消防車が待機している

▲ 延焼を食い止めるため、水撒きヘリコプターも頻繁に飛び回る

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