白川の里から 今週の1枚

No.483 秋のくじゅう 〜紅葉の頃に大船山へ〜 くじゅう
10月中旬に入り、「今年のくじゅうの紅葉は例年より少し早い上にとても綺麗だ。」という書き込みが美しい画像とともにネットで流れ始めた。 運のいいことにちょうど17日に坊がつるで宴会が計画されたので、これはちょうどいいかもしれないと思い、はやる思いで前日から坊がつるに入り、翌日に大船山へ登った。
今年は9月後半から10月に入っても晴れの日が続いている。坊がつるの早朝、テントから出ると目の前は霜で真っ白であった。夜はかなり冷え込んだのかテントもバリバリに凍っている。 空を見上げると雲ひとつない快晴。坊がつるを取り巻く山々に朝日が当たり始め、山々の嶺が明るく輝いてくる。やはり何度来ても坊がつるはいい!
大船山の紅葉を見るには午後からのほうがいいが、はやる気持ちを抑えられず7時半に登り始める。8時半過ぎ、段原に到着する。目の前の大船山の斜面が見事に赤く染まっているがまだ朝日の陰で色が暗い。 大船山頂を見上げると既にかなり多くの登山者がいるのがわかる。段原で休んでいると目の前の阿蘇中岳から突然黒い噴煙が上がり始める。どうやらまた噴火が起きたようだ。
休憩後、段原から大船山頂へ向かう。途中はドウダンツツジが多いが、見事に紅葉してくれている。大船山頂への登りの途中から段原を振り返ると、赤く染まった段原周辺の斜面がとても綺麗だ。 ドウダンツツジの色で染まった斜面の紅葉の間隙の登山道を縫うように登山者が歩いて行くのが見える。いつ見ても、段原と火口を見おろす景色は雄大だ。
9時20分頃、大船山頂へ到着する。早速、山頂東側直下の御池のほうを見下ろしてみると、御池周辺が見事に真っ赤に染まっており、それは圧巻の景色である。 「わー!すごい!」という登山者の声が周りから聞こえてくる。私も思わず声を上げた。天気は雲ひとつない青空で、そして紅葉ちょうどドンピシャ。 今まで何度とこの紅葉の頃に大船山に来ているが、これほどの綺麗な紅葉は初めてある。
天気も雲ひとつない快晴。やはり青空に紅葉はよく映える。大船山頂からは360度の大パロナマの展望が広がる。 しばらく山頂からの展望を楽しんだ後、御池まで降りてみる。沢山の池までの道は登山者で列をなしている。 池の渕に降りるとこれまた素晴らしい光景である。池を取り巻く真っ赤な紅葉の斜面が水面に映りこみ、ダブルで紅葉を楽しめる。 素晴らしい紅葉と展望を満喫した後、山頂を後にする。下山途中では続々と登ってくる登山者をすれ違う。 坊がつるはテントでいっぱいであった。 今回撮影した大船山の紅葉と坊がつるの秋の風景の写真を紹介します。
Taka記、撮影:2015年10月17,18


▲ 早朝の坊がつる。テントを出ると回りは霜で真っ白であった。

▲ 陽が昇ってくると、坊がつるを取り巻く山並みが明るく輝き始める。

▲ 坊がつるの天幕場と大船山(夕方撮影)

▲ 大船山をズームアップ。大船山の斜面が赤く色づいている。(夕方撮影)

▲ 段原手前から見る大船山の斜面。斜面一面が紅葉で赤く染まる。(11時頃撮影)

▲ 大船山頂手前から見る段原と三俣山。手前に大船山頂の影。(9時過ぎ撮影)

▲ 紅葉に染まる段原。迫力ある紅葉の斜面が広がる。

▲ 紅葉の間隙の登山道を縫うように登山者が行く。

▲ 山頂を見上げると頂上直下の岩の上に人が立っていた。

▲ 9:20、大船山の山頂に到着する。山頂の岩に座る登山者と遠くに由布岳。

▲ 山頂からは360度の大パノラマが広がる。稲星山の向こうに噴煙を上げる阿蘇五岳。

▲ 大船山の南側の斜面の紅葉と遠くに祖母傾山系の山並み。
紅葉しないミヤマキリシマの部分が目立つ。

▲ 東斜面の紅葉と遠くに由布岳を望む。

▲ 大船山東側下の御池の紅葉。大船山の一番の見所である。

▲ 御池の周りは紅葉で真っ赤に染まる。

▲ 湖面周辺のズームアップ

▲ 燃えるような見事な紅葉に周りの登山者からも声があがる。

▲ 御池の渕から見る紅葉

▲ 水面に映りこむ紅葉がまた美しい

▲ 御池の渕には多くの登山者が下りてきて、この光景を楽しんでいる。

▲ 見事な紅葉を堪能した後、大船山頂を後にし、坊がつるへ戻る。

▲ ススキの穂が揺れる坊がつる。

▲ 紅葉もいいが、白いススキが広がる坊がつるもまた気持ちいい。

▲ ススキの穂の波の中を行く登山者。

▲ 三俣山の紅葉を横目に見ながら、雨ケ池を越えて長者原へ戻る。

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