今週の1枚

No.486 ホーロー看板と時間旅行 苅田町白川 更新日
2014/9/6
▲由美かおるの「アース渦巻」の看板

▲水原弘の「ハイアース」の看板

ここ白川は時の流れがゆったりとした田園地帯である。 愛犬と散歩をしていると、なつかしい看板に再開した。 悩ましい生足を出し笑顔でこちらを微笑む「由美かおる」と、ニヒルな笑顔でハイ アースを片手にこちらをにらむ「水原弘」の看板である。
高校時代、自転車通学で毎朝みていたのを思い出した。 その看板が農家の納屋の板壁にまだしっかりと残り、こちらを見ているのである。 由美かおるの「アース渦巻」の看板は、1970年に製造されたそうだ。
これはここに住む おばちゃんが嫁に来たときには既に納屋に張られて いたと言うから、この壁に貼られて約45年以上の歳月が経っている。これはホーロー 看板ということでさびにくいのである。 なんと由美かおり19歳の時のものらしい。
対して、水原弘。彼は、「黒い花びら(第1回レコード大賞、1959年)」、「君こそ わが命(第8回レコード大賞、1967年)」の2つの歌謡曲で有名だ。 小学校の頃、テレビで良く流れていた(我が家にテレビが来たのは、私が小4の時 …)。 こんななつかしい昭和の看板がまだはがされずにしっかりと残っているのだ。 その他の昔の看板を探してみた。 既に閉店している、昔お世話になったお店の軒先には、ファンタオレンジの看板が あった。このファンタは、日本での発売が1958年開始とのこと。 たぶんこの看板は1970年頃のものと思われる。もう少し探すとペプシの看板もあっ た。 この看板は、1973年頃のもののようだ。これらの昔の看板が数枚であるが、まだしっ かりと残っていた。 白川の昔の看板訪問は、その時の人や生活などの喧噪が思い返される時間旅行をした 気分となった。 時の流れがゆったりとした白川を感じた。
これら1970年代の昭和の雰囲気を色濃く感じる看板はもう少しこの場所にいてほしいものだ。  (Take記、撮影:2015年9月)
ファンタの看板 パプシの看板

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