白川の里から 今週の1枚

No.480 広谷湿原のノハナショウブに会いに 平尾台
(苅田町/北九州市)
梅雨の時期は雨や曇り天気ばかりですっきりした青空を見ることが少ない。 そんな梅雨の真っ只中の6月下旬、午前中は曇りであったが、午後からは久しぶりに綺麗な青空天気となった。 梅雨空はそれでまた趣があるのだが、青空を見るとやはり気分がいい。
ふと、広谷湿原のノハナショウブを思い出した。そう言えば、あっという間に6月下旬になっていた。 思い立つとすぐに行動したくなる性分である。もう遅いかもしれないなあと思いながら、ノハナショウブに会いに広谷湿原へ出かけた。
平尾台上の茶が床園地から歩いてテクテクと向かう。平尾台の草原の緑は一段と濃くなっている。 梅雨の合間の晴れ間は非常に蒸し暑い。流れる汗をぬぐいながら中峠を越え、広谷に下りていく。いつもながらの風景が広がっている。 湿原へ降りて行くと紫色のノハナショウブが迎えてくれホッとした。しかし案の定、花の時期は既に終盤戦であった。 終わりかけた花の中にも、何本かはまだ見ごろであった。きっと私を待っていてくれたのに違いないと自分に都合のいいことを思い、嬉しくなりながら湿原をのんびりと見て回った。
夕方が近くなり、徐々に陽が傾き青空が濃くなってきた。その青空の下、1本のノハナショウブがすくっと真っ直ぐ立って湿原を眺めていた。誰もいない静かな湿原に、この時期にしては爽やかな風が流れていった。
また、来年も会いに来るよ!
Taka記、撮影:2015年6月29日

緑が濃くなった広谷湿原と鬼の唐手岩。
天気が良く、田代のドリーネの向こうに行橋の町とその向こうの豊前市までがよく見える。

ノハナショウブは既に見ごろは過ぎていたが、何本かは残っていてくれた。

木道の脇にポツンと咲く1ノハナショウブ

ノハナショウブと鬼の唐手岩のツーショット

来年もまた会いにくるね!

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