今週の1枚

No.474  こんな近場にサボテンハウス  〜福岡県大任町〜



いつも前の道を通るたびに気になっていた建物がある。 福岡県大任町にある「サボテンハウス」である。 1億円トイレで有名な道の駅おおとう桜街道を過ぎて添田方向へ少し行くと、総合運動公園の反対側の右手にスケルトンの温室の建物が見えてくる。 建物の側面には「サボンテンハウス」と書かれており、建物から透けて中のサボテン群が見え、心惹かれるものがあった。
サボテンというと思い浮かぶのが、宮崎のサボテン公園と伊豆のシャボテン公園であり、私もかなり以前、行ったことがあった。 砂地に大小様々な独特な形状の多肉植物がニョキっと生えた姿は、テレビでしか見たことがない光景で、これを目の当たりにした時はとても不思議な世界であったのを覚えている。 そんなサボテン群の不思議な世界を我々の比較的近隣で見ることができるとは思ってなかったので、この建物は非常に興味深かった。

五月のGWに家族で道の駅おおとう桜温泉に行ったので、そのついでにサボテンハウスに寄ってみた。 入場無料で誰でも入れるようだったが、我々以外には誰もいなかった。中に入ると、以前見たあの独特なサボテン群の光景が目の前に広がっていた。 そんなに広くはないが、見やすいように各種のサボテンが配置され、かなりの数のサボテンであった。 パンフレットによると、約100種類以上、およそ500点のサンボテンが展示されているらしく、種類の豊富さ、希少種の多さ、個体の大きさ、施設の床面積において、西日本屈指との高い評価を受けているようだ。 これらのサボテンは町内在住のサボテン愛好家から大任町が譲り受け、平成17年よりこのサボテンハウスで一般公開しているらしい。 サボテンの前にそれぞれ名前が表示されているのもわかりやすくて嬉しい。 サボテンの手入れも町内の愛好家の方々がやられており、ちょうど最近、植え替えが行われたらしくその時の様子の写真も展示されていた。 日ごろ、このようなサボテン群を見る機会のない私の家族は、小さな物から背丈を越えるような大小様々なサボテンを眼前にして、感嘆の声を上げていた。
今年は「リュウゼツラン」が50年振りに開花するらしい。 日常では見ることができない、サボテン群の独特な世界を無料で見れるので、もしこの前を通ったなら是非寄ってみてほしい場所である。
Taka記、撮影:2015年5月4日


サボテンハウスの正面外観

道路か見える建物側面には「サボテンハウス」の表示がある

サボテンハウスの入口

  【サボテンハウス概要】2015年5月時点

   開館時間: 10時〜17時(入館は16時30分まで)
   休日   : 毎週月曜日(月曜日が祝祭日の時は翌日)
          年末年始(12月28日〜1月4日)
   入場料 : 無料


サボテンハウスの中に入ったところ

中でにはグルリと回れる道があり、間近で見ることができる

形も大きさもいろいろなサボテンがあり見応えがある

大きく手を広げた「金城丸」。
サボテンの前に名札があるのが嬉しい。


巨大球形種の綺麗なサボテン

サボテン植え替え時の写真展示。
またテーブルには開花時の綺麗な花の写真も見ることができる。


50年振りの開花を待つ「リュウゼツラン」

ハウスの一角に、多肉植物の「リュウゼツラン」が
背丈を伸ばしていた。
リュウゼツランは50年に一度、その花を開花させるらしく、
まさしく今年の夏、50年振りの開花を待っている。

リュウゼツランの開花は以前(2009年夏)に
豊前松江の駅で見たことがあるが、
高く背を伸ばした上に黄色い花が咲いていたのを思い出す。

◆豊前松江駅のリュウゼツランの花を見る

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