今週の1枚

No.465  田主丸酒蔵巡り〜若竹屋、紅乙女、巨峰ワイン〜  〜福岡県田主丸〜


今年も11月が近くなり、ふと久留米市田主丸の若竹屋の新酒祭りを思い出したので、家内と一緒に出掛けた。 折角の機会なので、「若竹屋酒造」の他に同じ田主丸にある酒造メーカー「紅乙女酒造」「巨峰ワイナリー」の三つを回ってみることにした。
3社は同じ系列であるようだ。若竹屋は田主丸の中心部の国道210号線沿いにある。1699年創業であるから江戸時代から300年以上続く老舗である。 昼過ぎに若竹屋に到着し、臨時駐車場に駐車するやいなや係員が来て、帰りの運転者を聞かれる。 そして、帰りの運転手には胸などわかりやす所に目印の赤いシールを張られた。場所が酒造メーカーだけに飲酒運転への対応がしっかりしている。 ここからは私は運転を放棄し家内にバトンタッチする。
若竹屋に入ると、すぐに試飲コーナーがあり、お酒がズラリと並んでる。馴染みの酒もあれば、飲んだことがないお酒もある。 早速、効きチョコを100円で購入し試飲をさせていただく。順番に試飲していくと、すぐにいい気分になってきた(笑)。 店の奥にも試飲コーナーがあった。ここには、私の家の近くの酒屋にはあまり置いてないお酒が並んでいる。 嬉しくなって、順番に飲ませていただいた。その中でも気に入ったのが、私の相棒のTAKEさんも関係した福岡県産農業試験場が開発した酒米「夢一献」で作られた「柴刈」であった。 早速、TAKEさんと一緒に飲むお土産として、この「柴刈」と少しワイン調の「Debut」を購入した。
若竹屋の次に、ゴマ焼酎で有名な「紅乙女酒造」に行く。紅乙女酒造は若竹屋から南へ行った耳納連山の山麓にあり、美しい日本の歩きたくなる道500選に選ばれた「山包の道」沿いにある。 紅乙女酒造に着くと、すぐに効き酒コーナーで胡麻焼酎が迎えてくれた。その独特な味わいが実に美味い。 酒造蔵が見学できるというので、蔵に行ってみることにした。ちょうど前に案内されている人がいたので一緒に加えていただいた。 酒造蔵の扉が開くと大きな貯蔵タンクが沢山並んでいた。驚いたのはそのタンクの向こうに見える綺麗なステンドグラスであった。 蔵にステンドグラスは合わない気がするが、これが実にいい雰囲気で似合っているのである。聞いてみると、創業者の林田春野さんのこだわりであるらしい。 次に、樽貯蔵の長寿蔵を見せてくれた。レンガ調の蔵の扉を開けると、ほのかに香りが漂ってくる。いわゆる天使の分け前である。 蔵のなかには沢山の樽が並んでいる。そしてこの蔵にもステンドグラスの窓があった。紅いバラの窓から優しい光が蔵の中に射し込んでいた。
雰囲気のいい蔵と胡麻焼酎を堪能した後、すぐ裏手にある「巨峰ワイン」に行く。木立に囲まれた小道を上がっていくと、巨峰ワイナリーに出る。 ショップの横に蔦の絡まるワインセラーがある。その地下に降りていくと、そこにはワインが沢山眠っていた。巨峰ワインはここ田主丸が最初であるらしい。 このワインセラーには1973年製の日本最初の巨峰ワインも眠っていた。暗い地下で静かに時が止まっているようだ。 扉を開けて、外へ出ると緑のシャワーが迎えてくれた。そして、その庭のテラスからは眼下に田主丸の平野が見下ろせた。 緑の木々に囲まれ、日本を一瞬忘れるようなヨーロッパを思わせる空間であった。
紅乙女酒造、巨峰ワインとも若竹屋酒造から派生した会社であるらしい。11月初旬の秋の一日、田主丸の酒造巡りに是非出かけてみてはいかがでしょう!
Taka記、撮影:2014年11月3日

 ▼ 若竹屋酒造場

久留米市田主丸の国道210号線沿いにある「若竹屋酒造場」


創業1699年、江戸時代から300年以上も続く


試飲場には沢山の人が来ていた


奥の試飲場も人がいっぱいだ!


効きチョコを購入し、試飲させていただく


数ある酒の中で、私は福岡県産酒米「夢一献」の「柴刈」が気に入った!


 ▼ 紅乙女酒造

若竹屋から南の耳納連山の麓に向かうと「紅乙女酒造」がある。
美しい日本の歩きたくなる道500選に選ばれた「山包の道」沿いにある。


紅乙女酒造は若竹屋酒造の娘さんが創業者である。
酒蔵見学もできるらしく、見学させていただく。


酒造庫の中には沢山の貯蔵タンクが並んでいる。
酒造庫の奥にはステンドグラスの綺麗な扉が見える。


ステンドグラスは紅乙女酒造の初代社長である
林田春野さんのこだわりを感じる。


木立に囲まれた「長寿蔵」も見学させていただく


長寿蔵の扉を開けると、ほのかな香りがした。天使の分け前である。


長寿蔵は樽貯蔵庫となっており、沢山の樽が並んでいる。
この貯蔵庫も窓には鮮やかなステンドグラスがはめ込まれている。


赤いバラのステンドグラスから射すほのかな光の中で静かに熟成されている。 この環境の中で、逸品「紅乙女ゴールド」が生まれるのであろう。


 ▼ 巨峰ワイン

紅乙女酒造のすぐ裏手の森の中に「巨峰ワイナリー」がある。


木漏れ日の射す気持ちいい小道を上がっていく。


小道を上がっていくと、巨峰ワイナリーがある。


ショップの横に蔦の絡まったワインセラーがある。


薄暗い地下のワインセラーには沢山のワインが眠っている。


1973年製、日本で最初の巨峰ワインもある。


外への扉を開けると、緑の光が射し込んでくる。


外へ出ると、緑のトンネルが迎えてくれる。


前のデラスからは、田主丸の街が下の方に見おろせる。


耳納連山山麓の木々の中のワイナリーは時を忘れさせてくれる。


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