今週の1枚

No.441  豊前名菓「寒菊」  〜福岡県豊前地域〜



豊前銘菓「寒菊」というお菓子があるのを最近知った。 昨年、豊前市在住の家内のお母さんが亡くなった折、仏前のお供え籠の中にこのお菓子「寒菊」が入っていた。 私はこのお菓子のことを全く知らなかったが、豊前市出身の家内も亡くなったお母さんから、豊前に有名な「寒菊」というお菓子があるということは聞いていたらしいが、このお菓子を見るのは初めてであったらしい。 私も知らなかったので、ネットでこのお菓子を調べてみたら、伝統あるお菓子で茶道では知られた名菓であるらしいことがわかった。 寛政年間に豊前市の前身の八屋村の浜崎屋が作り始め、小倉藩主に献上され、また京都の茶席でも使われるという伝統のあるお菓子らしいことがわかった。 食べてみると生姜風味の甘い干菓子であり、懐かしい味である。 この銘菓はなかなか目にすることがなく、どこで売られているか知らないが、亡くなったお義母さんのお供え籠でその存在と味を知ることができ、これもお義母さんの導きかもしれない。 豊前に伝統あるこんな名菓があるとは誇らしく思うと同時にいつまでも引き継がれてほしいと思う。
Taka記、撮影:2014年1月13日

白い紙に丁寧に包まれている


生姜風味の懐かしい味である


TOP(白川の里)へ戻る 散歩道のTOPへ(過去の写真)