今週の1枚

No.434  白山多賀神社、雨乞いの効果  〜福岡県苅田町白川〜


白山多賀神社の鳥居に刻まれた「請雨祈願」


今年の夏は、7月8日に梅雨が早々と明け、8月の盆を過ぎ、20日を過ぎても雨は一向に降らない。 おまけに夏日連続の猛暑であった。白川の稲に干ばつの影響が忍び寄っていた。
あまりにも暑いので涼を求めて等覚寺に愛車の軽トラックに乗って上った。 うっそうと茂る広葉樹の木の下に、白く浮き上がった白山多賀神社の鳥居をみた。
鳥居の右柱には「請雨祈願解 京都郡中」、左柱には「天明五(1785)年歳次乙巳(きのと・み)仲秋之吉」と刻まれている。 鳥居の文字は何と読むのだろうか。「雨を請い祈願したことを、京都郡中に解(と)く」と読むとのこと(朝日新聞京築版より)。 「解く」は年月日が分かるようにという意味らしい。天明五年に雨乞いをして、その年の秋に鳥居を建てたようだと新聞は言っている。
この鳥居を見に行った日(8月22日)を境にして、台風15号や17号が相次いで日本九州を狙った。 台風に刺激された秋雨前線により、なんと2週間も曇雨天が続いた。もう雨はいらないというほど降った。 人間というものは都合のいいものだ。しかし、最近の気象は極端である。 高温が続いたと思いきや、雨が降るときは豪雨である。まるで亜熱帯である。 人の世も自然も、やはりちょうどいいが一番いいのである。 しかし、この鳥居参拝による雨乞いは効果抜群であった。
Take記、撮影:2013年8月22日

雨がほしい白川の田んぼ


白山多賀神社の入口の鳥居


鳥居に刻まれた「請雨祈願」


天明5年の年号が刻まれている


白山多賀神社銘碑


2013年の夏の降雨量推移グラフ。雨乞い効果抜群!


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