今週の1枚

No.426  白川の空に、龍が游ぐ!(等覚寺の松会:綱掛け行事)  〜苅田町白川〜  更新日:2013/4/20


綱掛け(龍が等覚寺の空を舞う)


龍のひな形


今年も「等覚寺の松会」の時期が来た! 祭りは、4月21日(日)だ。千年の時の流れを現在も見ることが出来る由緒ある祭りだ。
本日(4月14日)は、ここ稲光の国崎八幡宮で稲光区民による「綱打ち」(龍を作ること)があった。
今日は風はあるが、絶好の綱打ち日和。朝、8時に30名弱の区民がお宮に集合(4年前は40名弱で、10名ほど少ない。 これも高齢化の煽りだ)。
作業は二手に分かれて始まった!一つのグループは龍の頭を作り、もう一つのグループは龍の胴体を作るワラを束ねるグループだ。 龍の頭を作るグループは、龍の頭の芯である孟宗竹を細工し、ワラ綱を巻いて、3辺が1.5m、1.7m、1.7mの顔を作るのだ。 これが本当にしんどいのだ。2時間ほどで頭が出来上がり。龍の胴体は直径10cmの綱を3本作り、3本を編 んでいくのだ(編み方は、東の空から太陽が昇るように巻いていく)。 長さはなんと30mと他の2本の大綱(谷地区と山口地区が1本づつ作り、奉納する)の中で最も長い。 できあがった龍は、トグロにして、車に乗せて運ぶのである。 この龍(大綱)は12時00分に出来上がった(4年前よりも30分短縮できた。稲光区民の結束力を物語るものである)。
お昼は役員の奥さん方が作ってくれたおにぎり、お吸い物、竹の子やフキの煮物を公民館で頂いた。これがまた美味かった! 昼食後は、12名の男性陣がトラックに乗って、いざ等覚寺へ出発!
白山多賀神社に着くと、祭り会場へとみんなで運んだ。龍は地元の神主さんがお払いをして、地元の人たちと共に柱に龍の頭を引っ張り上げていった。
その時、「龍が空を游いだ!」
頭までの長さを含めると35mにも及ぶ龍は、空を駆け、雨を降らせて、天地を潤し、お米の豊作をもたらすだろう!
来週の本番の「松会」が待ち遠しい。

Take記、撮影:2013年4月14日

綱打ちはじめ


共同作業で綱を巻いて行く


龍の顔を作る


龍の顔を組み立てる


藁を供給する部隊も大忙し


龍の体を編む


龍の体を三つ網に編んでいく


大きな綱を編むのも大変な作業である


出来上がった龍のとぐろを巻き


そして出来上がった龍をトラックに載せる


午前中の作業も終わり楽しい昼ごはん


昼ごはんを作る女性陣


おいしい昼ごはんを皆でいただく


等覚寺の棚田を登って、龍を運ぶ


龍を白山多賀神社へ運び入れる


龍のとぐろを解く


龍の奉納を行う


龍を松柱に登らせる


龍が解き放たれる


そして、龍が空を泳いだ瞬間!


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