今週の1枚

No.423  平尾台の野焼き2013年   〜福岡県平尾台〜  更新日:2013/3/3


野焼きを見学する大勢の人達(平尾台自然の郷にて)


吹上峠付近の野焼き

2月下旬、平尾台に春を告げる野焼きのシーズンがやってきた。 平尾台の山麓に住む私たちにとっては平尾台の野焼きは子供の頃から身近な行事であるが、恥ずかしいことに今までこの野焼きの風景を間近で見たことがなかった。 平尾台の東側山麓のここ白川の里からは、いつも稜線に上がる煙と風で飛んで降ってくる灰によって野焼きを感じることが多かった。
この時期の平尾台の野焼きは天気に左右されることが多く、予定していても延期になることが多い。 毎年天気が心配であるが、今年の野焼きは天気にも恵まれ予定通り2/24に行われた。 ちょうど同じ時期に行われる苅田町ふれあいマラソンと重ならなかったので、今年は平尾台の野焼きを見学に行くことにした。 平尾台の野焼きの見学は平尾台自然の郷と茶ガ床園地の二か所から見学することができる。 茶ガ床園地は間近で見ることができるが、見学人数は限定で事前の申し込み抽選となる。 自然の郷は駐車場も広く、自由に入出することができるので私も自然の郷へ出かけた。
野焼きは10:30から始められ、午前の部と午後の部がある。 午前の部は大平山あたりを遠目に見ることになるが、午後の部は自然の郷周辺の野焼きを目の前で見ることができるらしく楽しみであった。 朝9時半頃に行くと大勢の見学者が集まりつつあった。 写真撮影のための多くのカメラマン達は既に撮影のポイントに陣取りしていた。 青空の天気であったが風が強く冷たくてじっと待っていると寒くて手がかじかんでくる。
10:30、予定通り大平山山頂付近に火が入れられ野焼きが始まった。他にも四方台、周防台あたりにも火が入る。 風が強いこともあるが、かなりの速さで火が進んでいくのが自然の郷からでも見える。 大平山からは防火帯に沿って吹上峠へ降りて行き、また中央部に向かって火のラインが降りてくる。 そして焼き終わったところは黒々とした山肌に変わっていく。 野焼き前の枯れ草色の草原が次第に黒く変わっていく様は野焼きの日しか見ることができない。
午前中の野焼きで大平山から四方台あたりが綺麗に焼かれた。 午後からは間近で野焼きが見ることができると楽しみにしていたが、午前の部で延焼したらしく午後の部は中止となった。 延焼の消化活動のため、ヘリコプターが何度も往復していた。野焼きと延焼は紙一重である。 その日の天候などでどう変わるかわからないので野焼き関係者はご苦労は大変であろう。 毎年、ありがとうございますと感謝して平尾台を後にした。

Taka記、撮影:2013年2月24日

野焼きを待つ草原、大平山
多くのカメラマンが場所取りをしている

AM10:30,大平山山頂あたりから煙が上がる
大平山山頂から火が広がる

大平山の稜線を火が降りて行く
石灰岩の周りの草原を焼いて行く

稜線にそって火が進む
人間の身長の数倍の炎が上がる




防火帯に沿って火が進む
吹上峠へ降りて行く




大平山下を火が進んでいく



そして大平山を焼きつくした

煙を吐く平尾台


真黒に変わって行く大平山


天狗岩と野焼き


大平山の上空を行き来するヘリコプター


野焼き後の大平山
野焼き後の大平山、四方台

野焼き前
野焼き後

野焼き前
野焼き後

野焼き前
野焼き後

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