今週の1枚

No.410  干し柿作り  〜福岡県苅田町白川〜


我が家には柿の木が4本あるが、そのうちの1本は「渋柿」である。 この渋柿の木は我が家では一番古くからあり、私の物心ついた時からあるので、たぶん50年以上は経っているであろう。 我が家の裏の畑の中に立つこの柿の木は私が子供の頃、母が畑仕事をする傍らでよく登って遊んだのを思い出す。 そんな親しんだ柿の木であるが、生憎、渋柿であるために柿の実を食べたことは未だない。 いつも、カラスの餌食か落柿になっている。しかし、その柿の実は大きくて細長く立派な実がいつも生るのである。 ある時、相棒のTakeさんにこの柿の木と実の話しをしたら、どうやら由緒ある渋柿で「干し柿」に適しているとのこと。 子供の頃は干し柿はあまり好きではなかったが、最近、登山の最中に頂いた干し柿がを食べたところ、実に美味しくて登山中の行動食にピッタリであった。 そこで、今年はこの渋柿で干し柿作りに挑戦した。
干し柿作りと言っても、熟す前の柿を取り、柿の皮を剥いた後、ヒモで軒下に吊るして乾かすだけである(笑)。ネットで調べるとその作り方は山ほど出てくる。 特にカビが生えないよう、皮むきした際に熱湯に浸漬したり、焼酎を吹き付けたりするといいらしい。我が家の作り方を以下に紹介する。
@柿の実を収穫。ヘタ上の枝を少し残す。熟す前で傷がないものがいい。
A皮を剥き、ヒモで吊るす。縦向きより、横に一個ずつぶら下げたほうがいいようだ。
B焼酎を軽く吹き付ける
C直接日差しがあたらない軒下に吊るす。
D時々、実を揉んでやり、約一か月後に出来上がり。
吊るす期間は、それぞれ固さなど好みで決めればいいが、私は固めが好きなので、一か月過ぎても吊るしている。 保存は密封袋へ入れて冷凍保存がいいようだ。
さて、今年の冬山はこの自家製の干し柿を行動食に持って行こうと今から楽しみである。
Taka記、撮影:2012年10月

裏の畑の中に立つ柿の木


少し細長い柿の実が毎年いっぱい生る


ヒモで吊るすために、ヘタ先の枝から折り取る。


ヘタを残し、皮むきをします。枝をヒモで結び吊るします。


軒下に吊るす。縦向きに吊るすとヒモが実に接触部分が乾燥しにくいようだ。


ヒモが実に接触しにくよう横一列の一個ずつ吊るす。


一週間後。かなり表面が乾いてくる。


二週間後。既にいい感じ。


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