今週の1枚

No.384  田川市石炭歴史博物館と山本作兵衛展  〜福岡県田川市〜  更新日:2011/12/11


田川市石炭・歴史博物館の玄関


博物館のパンフレットと山本作兵衛コレクション展のリーフレット


福岡県田川市にある田川市石炭歴史博物館を訪れた。以前から田川を通るたびに案内の看板は目にしており興味はあったが入ったことがなく、今回漸く訪れることができた。
この博物館には、かつて繁栄した筑豊炭田に関する資料、炭坑用具など多く展示されており、明治から昭和中期の筑豊炭田の生活文化を丸ごと知ることができる。 またこの博物館では、当時の炭坑生活の様子を記録画や日記などで残した炭坑労働者の山本作兵衛氏(1892-1994)の作品(山本作兵衛コレクション)を数多く所蔵している。 この山本作兵衛コレクションは平成23年5月26日に日本初のユネスコ世界記憶遺産に登録されている。ちょうど、今年の秋から山本作兵衛コレクション展が特別公開されており、これも楽しみであった。
当日は生憎の雨であったが、観光バスも来ておりかなり多くの人が訪れていた。入場料も一般大人210円とかなり手ごろである。館内に入ると1Fは展示室が続いており、石炭の成り立ちや、三井田川伊田炭坑の模型、炭坑での手掘り道具、採炭機械道具などが数多く展示されており、石炭産業の歴史が丸ごとわかる。 また、当時の炭坑で働く人の坑道ジオラマもあり、当時の採炭作業雰囲気を見ることができる。1F屋外には当時の復元した炭鉱住宅もあり、当時の生活を見ることができる。 青春の門の伊吹重蔵家もあり楽しめた。 そして館内2Fは山本作兵衛コレクション展示会場である。炭坑での坑道作業のみならず、炭坑での生活などの記録画が多く展示されている。 当時の絵の具で色付けされた克明な絵に説明文章も添えられており、記録としても絵画としても素晴らしい資料に時間を忘れて見惚れた。特に炭坑(ヤマ)での禁止事項が書かれた記録画が印象的であった。 また運よく説明員の矢田さんが施設内を順番に案内してくれ、またお話しもとてもわかりやすくて充分すぎるほど理解し堪能できたのが幸いであった。矢田さんに感謝したい。
博物館の外には炭坑節発祥の地の記念碑や炭坑節の歌われている二本の大きな煙突、竪坑櫓などもあり、全体が石炭記念公園になっている。
是非とも一度は見てみる価値のある施設である。

Taka記、撮影:2011年12月3日

石炭博物館メイン建屋外観

田川市石炭・歴史博物館のホームページ

*博物館の詳細、場所(地図)はここ↑でご覧下さい。

博物館の入口でチケットを購入し中に入る。
山本作兵衛さんの写真がある。
石炭の成り立ちなど石炭の歴史が説明されている。
三井田川伊田坑の模型(昭和三十年代) 採炭用の道具の展示
採炭用の機械道具の展示 坑道のジオラマ模型が採炭作業を再現
SLの模型D51もある。オヤジ達は嬉しそう! 当時を再現した炭鉱住宅
炭鉱住宅の中も見学できる 青春の門、伊吹重蔵家の食卓
当時の労働組合の資料もある 博物館2Fは山本作兵衛コレクション展
(2F展示は撮影禁止であった)
説明員の矢田さんと一緒に記念撮影 炭坑節発祥の地の記念碑の前で
屋外にある竪坑櫓と炭坑節の二本煙突 向こうに香春岳が見える(望遠撮影)

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