No.383 | くじゅう森の家にて (大分県くじゅう黒岳山麓) | 更新日:2011/11/21 |
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くじゅう黒岳山麓に「森の家」という宿がある。
雄大なくじゅう連山の黒岳と平治岳山麓の別荘地の森の中にある静かな宿である。
宿のオーナー夫妻とは10年来のお付き合いをさせていただいており、四季を通じて何度とお世話になっている。 くじゅう連山のどこかの山を登山し、下山後に森の家に泊めさせていただき、ゆったりとした時間を過ごすのは実に贅沢な時間である。 今年もまた11月初旬の晩秋に宿泊させていただいた。今年はミヤマキリシマの時にも来ているので春秋2回目である。 森の家はいろいろな友達との思い出の場所でもある。特に山の大先輩である故・山旅人さんとの思い出はいっぱい残っている。 何年か前、くじゅうで小学生の遭難事故があったが、たまたまその小学生は私の知り合いの子供であったため、私も雨の中、二日間捜索に加わったが、 その知らせを聞いた山旅人さんはすぐに駆けつけてくれ捜索にあたってくれた。 自衛隊の協力もあり小学生は無事に救助され、雨のくじゅう一帯に歓喜の声が響き渡った。 その夜、山旅人さんら山仲間とこの森の家に集まり飲んだことがついこの間のように思い出される。 私は駆けつけて来てくれた仲間への嬉しさのあまり飲みながら涙したのを覚えている。 そして、よく一緒に山へ行ってくれていた山仲間のほたるさんが結婚して九州を離れる時の送別会もこの森の家で行った。その当時に親しかった山仲間と遅くまで飲み明かしたことが思いだされる。 この10年間の森の家での思い出は尽きない。 今回、幼馴染の友人らとの久住登山後に森の家に訪れた。天気は生憎の雨であったので、山は早々に下山し、早めに森の家に入った。 晩秋の森の家は落ち葉に埋もれた静かな佇まいであった。森の家は毎度ながら入るなり、穏やかなオーナー夫妻の笑顔と木の香りが迎えてくれる。 葉が落ちた雑木林を見ながら温泉のお風呂で疲れをとる。ヌルヌルとしたお湯でとても気持ちがいい。 この日はちょうどパリーグCSがあっており、ビールを飲みながら皆で応援した。 そしてソフトバンクは7度目にしてやっと日本シリーズへの切符を手にした。最高の場所で最高の瞬間であった。 また、森の家で思い出が一つ増えた。 これからも、森の家でどんな思い出が増えていくか楽しみである。 Taka記、撮影:2011年11月5日 |
森の木々に囲まれた静かな森の家 |
晩秋の森の家は落ち葉で埋もれる |
夕暮れの森の家の灯りがともる |
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室内は木の香りがいっぱい |
ソフトバンクCS勝利!最高の空間で至福のひと時を過ごす! |