今週の1枚

No.364  2011年等覚寺の松会  〜福岡県苅田町白川〜



2011年4月17日(第三日曜日)に今年の「等覚寺の松会」が行われた。 今年は例年に比べて寒いせいか、この時期、白川の里の桜の花が少し残っているほどの珍しい年となった。
そんな中、今年も友人らと一緒に西部公民館から歩いて等覚寺まで登った。 当日の天気はほぼ快晴の気持ちいい日で、途中、田んぼのレンゲを見ながらのんびりと歩く。 白山多賀神社へ向かう途中の等覚寺の棚田も道沿いに菜の花が咲き、のんびりとした春の棚田風景を見ながらの歩きは格別である。 送迎バスで登る人が多いが、是非とも一度はのんびりと歩いて登ることをお勧めしたい。
今年は諸般の事情により「流鏑馬行事」が中止であった。 いつもより少し遅い13:00過ぎ、法螺貝の音とともに神輿行列が会場の松庭に向かう。 玉串奉納、獅子舞、鬼会、種まき、田打ち、田植え、楽打ち、まさかり、長刀と各行事が順番に進んでいった。
そしてクライマックスの幣切り行事。今年の施主は森さんである。 大きな御幣を白いタスキで背負い、腰に刀をさして、高さ33尺(約11m)の松柱をよじ登って行く。 大カズラを伝い柱の頂上に立つ。そして祈祷文を読む。今年は五穀豊穣に加え、3月11日に起きた未曾有の災いの東日本大震災の復興も願った祈祷文であり、 ゆっくりと落ち着いた言葉を聞いていて身震いするほどであった。御幣で天地四方を祓い清めた後、いよいよ幣串の竹切りである。 松庭を囲んだ沢山の観客が固唾を呑んで見守る。新緑が出始めた静かな松庭に立つ高さ11mの松柱の上、施主が大きく刀を振りかざした瞬間、バシッっと太刀の音が響き渡った。 切れた竹が下に落ちて行く。見事に一刀両断であった。 その後、御幣を太刀で切り落とす。切り落とされた白い御幣が松庭に舞いながら落ちて行った。
東日本大震災の一日でも早い復興を祈るばかりである。

今年の等覚寺の松会の行事の様子は写真を一段と増して紹介しましたのでご覧ください。

Taka記、撮影:2011年4月17日

等覚寺白山多賀神社へ到着(11:00)


先ずは本殿でお参り


参道には露店も出ている


等覚寺応援団による蕎麦のお店


行事が始まるのを静かに待つメイン会場の松庭


だんだん見物客も増えてくる


神輿行列始まる(13:00)


松会行事の登場者の行列。獅子舞が通る


白川小学校3,4年生の生徒


法螺貝の音が響き渡る


参道を下り会場の松庭へ向かう


玉串奉納(13:30)


玉串奉納


プログラム進行の司会者


獅子舞行事(13:50)、獅子舞に触ると縁起がいいという。


獅子舞が会場を回る



鬼会(おにえ)行事(14:00)


太刀を授かる


暴れまわり会場の笑いを誘う悪鬼


田打ち行事(14:10)


白川小学校3,4年生が演じる


歌に合わせて田打ちを行う


おとんぼし(山の神)が登場


田鋤き、昼寝などの所作を行う


孕(はら)み女が登場


滑稽な所作で観客の笑いを誘う


田植え行事(14:35)


楽打ち行事(14:40)


白川小学校3,4年生が演じる


笛、太鼓を鳴らしながら走り回る


鉞(まさかり)舞い行事(14:45)


重いマサカリでの演技


沢山の観客が見守る


長刀(なぎなた)舞い行事(14:50)


二人演技



幣切り行事始まる(15:00)、法螺貝の中、御幣を持った今年の施主が登場


御幣を背中にくくりつけ、高さ33尺(約11m)の松柱を登る


高さ約11mの松柱の上に立つ!


松柱の上で祈願文を読む


五穀豊穣に加え、今年は東日本大震災の復興を祈願


御幣で天地四方を祓い清める


大太刀で幣串を切る。今年は見事に一刀両断!


純白の御幣を切り落とす(15:20)


終了後、等覚寺古道を歩いて帰る。途中で記念撮影!


TOP(白川の里)へ戻る 散歩道のTOPへ(過去の写真)