今週の1枚

No.320  等覚寺の松会「龍が昇る」−綱打ち・綱掛け   〜苅田町白川〜

今年も「等覚寺の松会」が白山多賀神社で執り行われる。千年の時の流れを現在も見ることが出来る由緒ある祭りだ。 本日、4月12日は、ここ稲光の国崎八幡宮で、稲光区民による「綱打ち」(龍を作ること)があった。 (※綱打ちの様子は、四季の散歩道の264に詳しく説明している。)
今日は快晴。朝、8時に40名弱の区民がお宮に集合し、作業は二手に分かれて始まった! 一つのグループは龍の頭を作り、もう一つのグループは龍の胴体を作るワラを束ねるグループだ。 龍の頭を作るグループは、龍の頭の芯である真竹を細工し、ワラ綱を巻いて、3辺が1.5m、1.7m、1.7mの顔を作るのだ。 これが結構しんどいのだ。2時間ほどで頭が出来上がり。龍の胴体は直径10cmの綱を3本作り、3本を大綱を編 んでいくのだ。 長さはなんと30mと他の2本の大綱(谷地区と山口地区が1本づつ作り、奉納する)の中で最も長い。 できあがった龍は、トグロにして、車に乗せて運ぶのである。この龍(大綱)は12時30分に出来上がった。 区民の結束力は凄いものだ。お昼は奥さん方が作ってくれたおにぎり、お吸い物、竹の子やフキの煮物を公 民館で頂いた。
昼食後は、12名の男性陣がトラックに乗って、いざ等覚寺へ! 白山多賀神社に着いたら、龍は地元の神主さんからお払いを受け、祭り会場へと運び、地元の人たちと共に柱に龍の頭を引っ張り上げていった。 龍の頭が引き上げられる様は、まさしく「龍が昇る」だ!
頭までの長さを含めると35mにも及ぶ龍は、空を駆け、雨を降らせて、天地を潤し、お米の豊作をもたらすだろう! 来週の本番の「松会」が待ち遠しい。
Take記、撮影:2009年4月12日

龍の頭の骨格作り


ワラ束ね


綱打ち


龍の頭の出来上がり


3本の綱を作る


大綱を編む


龍の頭の骨格作り


運び出し


とぐろ運び


昼食


龍を等覚寺へ運ぶ


龍を担ぐ


とぐろを解いて龍を空に昇らせる


空を昇る龍


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