No.308 | 学問と人物 〜山口県萩市〜 |
萩の日本酒「長州藩士」 雪が舞う松下村塾にて |
娘が「うちの家は5年くらい前に、家族旅行を行ったきりだ。
友達の家は一年に一回はいっとる!」という提案で、旅行に出かけた。
場所は「萩」である。 実は、旅行で萩に行くのは初めて。一度訪れたいと思っていた。 それは「なぜ、萩のような小さな土地から傑出した人物が出ているのか」という疑問からであった。 萩で名所を回った。円政寺、青木周弼旧宅、明倫小学校、松陰神社、松下村塾、・・・。 木戸孝允、伊藤博文、高杉晋作、吉田松陰、・・・、よくもまあ、こんなに、しかも一時期に人物が出たものだ・・・。 萩から帰ってきた夜、takaさんと一献酌み交わした。 吉田松陰に関係するお酒をお土産に買ってきたのだ。 takaさんの言葉。「萩から多くの人物が出ているのは、やはり吉田松陰やろね」。 吉田松陰の教育の場であった松下村塾をみたが、「こんな小さな塾で、教育をしていたのか・・・」という感想であった。 それと今回の旅行では、私の愛する司馬遼太郎が泊まったことがある宿に泊まった。 その宿の名は「常茂恵」と書いて「ともえ」という。 小説「世に棲む日日」の中で、この旅館に泊まった時のことを記している。 この小説は、幕末初期の吉田松陰とその弟子高杉晋作を描くものである。 この夜の結論は、「人物を育てるのには、やっぱり学問は大事やねえ。この酒もうまいねえ」であった。 Take記、撮影:2009年1月11日 |
常茂恵にて |