今週の1枚

No.302  御宮座〜稲光編〜  〜福岡県苅田町白川稲光〜


しめおろしの準備



しめおろしの直会


秋の収穫祭の意味合いであろうか、ここ白川の国崎八幡宮でも「御宮座」が厳かに執り行われた。 ここ稲光区は、65件ほどのやや高齢化が進んでいる集落である。 一週間前の11月30日に「しめおろし」、本日12月7日が本番の「御宮座」である。
「しめおろし」の前日には、当番の組が笹やしめ縄、御幣の竹等を用意し、「しめおろし」当日は夕刻6時から公民館で宮司の祝詞の後、次の座元への御幣渡しを行い、簡単な直会(なおらい)があった。
 本番の「御宮座」当日は、昨日の雪とはうって変わっての良い天気である(日頃の行いが良いからだ・・・)。朝7時からゴクヨリと呼ばれる3人の男達が神様に供えるモチやオコワをこしらえ、10時より公民館からお宮へ、お供えのモチ、オコワ、牡蠣、みかん等を幣差しを先頭に運んだ。、10時30分から一番重要な祭典が始ま り、約15分くらいで無事終わった。  
その後、公民館での待ちに待ったお楽しみの直会(宴会)が始まった。直会では、あちこちでにぎやかな声が飛び交い、一年の苦労をねぎらった。  この御宮座は、いわばみんなの忘年会みたいなものである。昔のしきたりを繋いできた、小さいが大切なお祭りである。
 冒頭、この区は高齢化が進んでいるといったが、ここ数年で数軒の若い家族が帰ってきた。こんな小さなお祭りであるが、地域の繋がりを密にして守っていきたいものである。
Take記、撮影:2008年12月7日

宮座の宴会を準備する女性たち


お供え物の運搬1


お供え物の運搬2


祭典


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