No.265 | 等覚寺の松会2007年 〜福岡県苅田町〜 |
新緑に囲まれた松庭でのクライマックス幣切り行事 約十メートルの柱の上での華麗な振る舞い |
「等覚寺の松会」は、千年の時空を連綿と受け継がれてきた由緒ある祭りだ。
1998年には国の重要無形文化財に指定されている。
豊前六峰と呼ばれた山々では江戸時代まで松会行事が行われていたが、明治の神仏分離の際に
その祭りも行われなくなり、今では求菩提山や檜原山でお田植え行事などその一部分が残っているが、
そのクライマックスである幣切りを含めて流鏑馬・田行事・刀行事・楽打ちなど当時の行事が
ほぼ完全な形で残っているのは、ここ等覚寺の松会だけであろう。 この祭りは標高300メートルの等覚寺、白山多賀神社で行われる、日時は4月第3日曜日である。 2007年4月15日、今年の松会が行われた。 今年もまた友人らと一緒にこの松会を見に行った。今年は、西部公民館から山口を経て、昔からの旧道である 「等覚寺旧道」を歩いて登った。 13時過ぎからいよいよ一連の行事が始まった。 神移しの神事の後の行列。そして流鏑馬行事。今年は白馬へと馬が変わったが、見事な的中であった。 獅子舞が会場を動き回り、鬼会行事では怖いお面にとユニークな悪鬼が会場に笑いを沸かす。 そして、白川小の4年生が参加しての田行事。おとんぼし、孕み女が笑いを誘う。 楽打ち行事では小学生の笛太鼓が新緑の松庭の森にこだまする。 伝統の薙刀舞いの後は、いよいよクライマックスの幣切り神事である。 白装束の施主が御幣を背中に背負い、腰には刀をさし、高さ三十三尺(約十メートル)松柱を登っていく。 松柱の上で新緑の中、「オンバサラダトバン・・」の祈願声が厳かに響き渡る。 そして、幣切り。会場が息を呑んだ瞬間、お見事、一刀でスパッと切れる。拍手喝采! 今年も豊作間違いなしと出た。 切り刻まれた、白い御幣が空を舞う。新緑の森の中に大勢の人たちの拍手が鳴り響いた。 帰りは谷区のほうの旧道を歩いて下る。白川の里に降り立つと、レンゲ畑ののどかな風景が待っていた。 Taka記、撮影:2007年4月15日 |
見事、一発で一刀両断!今年も豊作間違いなしと出た! |
等覚寺旧道を歩いて登る! |
会場へは無料送迎バスが運行。等覚寺の棚田を行く! |
さあ、いよいよ近くなった。祭りの幟が春の風に揺れる! |
流鏑馬の馬も準備中。今年は白馬へ変わった。 |
白川小学校4年生も会場へ向かう |
白山多賀神社へ到着 |
先ずは、白山多賀神社へ参拝! |
にぎやかな露店 |
勇壮な「苅田太鼓!」でいよいよ始まる! |
行列開始。神輿が移動。 |
松庭へ向かう。 |
ほら貝の音色が響き渡る |
流鏑馬の馬も静かに進む |
大勢の観客で埋まった松庭の会場 |
流鏑馬 |
吉廣町長の挨拶 |
お田植え行事 |
可愛い白川小学校4年生 |
おとんぼし |
孕(はら)み女 |
約百年後に復活した楽打ち行事 |
白川小学校4年生 |
元気いっぱい! |
いよいよクライマックスの幣きり行事! |
本谷を経て、旧道を下る。 |
白川の里へ到着。 |