今週の1枚


No.218【2005.2.27】 福寿草 〜仰烏帽子山(熊本県)〜


雪から顔を出した「福寿草」



今回、開いている花は少なかった。


春を呼ぶ花、福寿草。落葉樹林などに生える多年草で、雪解けとともに顔を出して黄金色の花を咲かせる。 元旦草、報春花とも呼ばれる。
日が当たると花を開き、日がかげると閉じてしまうナイーブな花である。 雑誌などの写真で見ると、日が当たって黄金色に光り輝く姿はまるで金杯を思わせるようで是非見てみたかった。。
園芸種の福寿草は何度か見たことがあったが、山の中に咲く自然の福寿草はまだ会ったことがなかった。 いつか見てみたいと思いつつ、ここ九州で自然に見られるのは九州脊梁付近の山の中と限られているため、なかなか会いに行く機会がなかった。 おまけに、その時期は福寿草目当てにかなりの登山者で賑わうらしく、ついつい足が遠のいてしまっていた。

今回、思い切ってその福寿草に会いに出かけた。九州では、熊本県の上福根山と仰烏帽子山が有名であり、今回は仰烏帽子山へ出かけてみた。
人吉側の椎葉登山口から入る。駐車場には次々に車が到着してくる。天気の回復は遅いようで、生憎、曇り空で小雪がちらついていた。途中からの天気の回復を期待して出発。
仰烏帽子山頂で素晴らしい霧氷景観を堪能した後、仏石付近の福寿草の群落部へ向かう。仏石付近には沢山の登山者が群れている。お目当ての福寿草は、雪をかぶり残念ながらほとんどがその花を開いていない。
なんとか一つでも開いた花が見たいと、その東南部周辺をウロウロする。運のいいことに何個か開きかけた花に会うことができた。 残念ながら、雪の中からのキラキラと黄金色に花開いた福寿草には会うことにできなかったが、寒い雪空の中、雪をかぶりながら静かに開花を待つ蕾達、健気に開きかけようとしている福寿草もそれなりの雰囲気がありその姿は感動であった。

念願の山の中での福寿草に会うことができ、満足気分で帰路に着いた。

撮影:2005年2月26日


雪をかぶった蕾の福寿草



TOPページへ戻る 散歩道のTOPへ(過去の写真)