今週の1枚


No.188【2004.2.9】 難所ガ滝・氷の芸術 〜福岡県・三郡山〜


氷結した難所ケ滝


宝満山と三郡山の間の中腹に、難所ケ滝という滝がある。この滝は冬になるとその大岩壁が氷結し、つららや氷柱の見事な景観を作り出すことで有名である。
以前から、冬に時期になると、誰かがその写真を投稿してくれるようになった。その度に、そのうち行ってみようと思うのだが、とにかくこの滝目当ての見物客がかなり多いらしく、迷っているうちに、春が来てしまい、見逃してしまってきた。

今年の冬は例年い比べると寒波の到来が多く、山も雪が多い。1月中旬の寒波で、この滝も大きく氷結したようだ。これが、だんだん成長し、2月に入ると迫力ある氷壁となるらしい。
2月初旬の先週、再び寒波がやってきた。友人達が見に行くと言う。もしかするとこの冬、最後の寒波かもしれないと思い、私も思い切って出かけてみた。登山口の「昭和の森」駐車場は車で溢れかえっていた。噂どおりの人出だ。
滝までは約1時間の登りで辿り着ける。滝まではほとんど切れ目がない人の列が続く。滝が近くなると、木々の間から、白い大岩壁が目に飛び込んで来た。 人並みをかき分け、近づいて見ると、その見事な氷壁に圧倒された。見事に成長し、上部から下まで大きな氷柱が発達している。まるで、鍾乳洞の大きなフローストーンを思わせる。そして、その横には大きな「つらら」が、そのするどい刃を下に向けて吊り下がっている。これもまた、すごい迫力である。
それにしても、すごい人である。狭いこの部分に大勢がひしめき合っている。しかし、それでも、見に来る価値がある景観であった。

撮影:2004年2月8日



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