今週の1枚


No.159【2003.1.26】寒餅つき 〜かき餅編〜


甑で米を蒸す


今回のネタ
ヨモギ、餡子、青海苔、クチナシ



クチナシの実

大寒。
暦の上で、一年で最も寒いとされる日であり、1月20日頃をさす。
ここ白川では毎年、この時期に「寒餅つき」を行うが、我が家は26日(日)に行った。

その模様を紹介しよう。
この日は生憎の雨。朝からブルーシートを軒先に張り、その下で火をおこす。
40年以上の歴史を誇る我が家の甑(こしき)は今も健在。重ね積みした甑から、白い湯気 がモーモーと上がる。

寒餅つきでは、普通の白餅やヨモギ餡子(あんこ)餅に加え、我が家伝来の「カキ餅」を作るのである。

@白餅(丸餅)
Aヨモギ餅(餡子入り)
Bカキ餅(青海苔入り)
Cカキ餅(クチナシ入り)
の順番に餅をついていく。

特に、カキ餅は各家特有の味付けである。ちなみに、我が家のレシピを紹介しよう。

一臼(お米2升)に対し、
青海苔又はクチナシ:適当量
塩:40g、砂糖:400gである。

特にクチナシの実は我が家の裏庭に自生している実を取ってくる。 毎年、実の大きさが違うので、その大きさに応じて、個数を調節するのだ。 ちなみに、今年は14個の実を採った。
クチナシは今でも黄色の染料として使われている。

昔は醤油味など他にもいろいろ作っていたが、最近はこの二種類である。
そう言えば、このカキ餅に加え、「アラレ」も作っていたのを思い出す。 私が子供の頃は今と違って、あまりお菓子などはなかったので、子供の頃のオヤツと 言えば、この「カキ餅」や「アラレ」であった。

さてさて、そろそろお米も蒸しあがったようなので、餅つき開始〜!


蒸しあがったお米の息をきる!


具を加えて、餅つき開始
(青海苔の場合)


クチナシの実の場合

最近では我が家も小型の自動餅つき機を使う。
普通の白餅の場合は約10分くらいでつき終わるので非常に便利だ。
具をいっぱい加えた「カキ餅」は普通の倍の20分程度かかる。
お米が回転していき、次第に粘りが出てきて餅になっていくので見ているとおもしろい。


つき上がり〜!
青海苔の緑がおいしそう!


クチナシの実の場合
鮮やかな黄色とツブツブの実がうまそう


出来上がった餅を型にはめ込む

つき上がった餅は餅がくっつかないように、カタクリ粉をまぶして、 四角い型に入れて固める。
2,3日すると固くなるので、そしたら短冊状に切断して出来上がり。
あまり、日数が経ちすぎると固くなりすぎて切断できなくなるので、ころあいを 見るのが大切だ。
切断した「カキ餅」は吊るして乾燥させるてもいいし、冷凍保存してもいい。
これで、今年一年の私のオヤツの出来上がりである。


撮影:2003年1/26

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