梅雨に煙る草原で・・・ (6月下旬)

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6月下旬、平尾台も梅雨の真っ只中だ。
この時期、草原の緑も雨露にしっとりと濡れ、これもまた美しい。
霧に煙る草原もまた幻想的だ。
訪れる人も少なく、夏の前の静かな草原を感じることができる。
ネット友達のお二人さんと一緒に平尾台を散策することになった。
HP「峠めぐり」の晴世さんと、 「さくらの道草日記」のさくらさんである。
いつも一人での散策であるが、今回は賑やかである。
霧に煙った生憎の天気で、自慢の平尾台の草原はほとんど見えない。 平尾台が始めてのお二人さんには気の毒なほどだ。
しかし、これもまたこの時期の平尾台の雰囲気をたっぷり味会うことができる。
茶ガ床から、のんびりと歩き始める。
時折、風が流れると、白い霧がサーッと流れ、緑の草原が顔を出す。
白い霧と緑の中に佇むピナクルがしっとりと浮かんでくる。
野草好きのお二人さんは、道端のそこかしこに目をとめ、足をとめる。 三人で目が六つ、いろいろな野草と出会いながら歩いていく。
ワイワイと久しぶりに賑やかで楽しい散策だ。
風が流れると、草原の笹が揺れ、笹の波が遠くまで静かに広がっていく。
中峠に差し掛かる。
この峠を越えると、右手には広谷と鬼の唐手岩が見渡せるはずだが、今日は白い霧の中。
小さな峠であるが、私は何故かこの峠が好きだ。梅雨の中峠は白く静かに煙っている。

スズサイコ
草原の中にポツンとスズサイコが風に揺れていた。
霧に煙る草原の中で、か細い体を、ゆらゆらと気持ち良さそうに風に揺らしている。
この時期、露に濡れそぼった野草はしっとりとして美しい。
白い風が流れていく・・・。
しばらく三人で、草原の白い風を感じていた。
広谷湿原も白い霧の中。
我々の来訪を待っていたかのように、紫色のノハナショウブもまだ残っている。 しっとりと露に濡れ・・・・。
白い湿原を歩いてみる。

ヌマトラノオ
湿原の隅には、白い小さな花を開きかけたヌマトラノオがその清楚な体を風に揺らしていた。
やがて来る暑い夏に備え、湿原は静かに佇んでいる。他に人は誰もいない。静かな湿原を三人締め。

風がサーッと流れる。
湿原の向こうに、鬼の唐手岩の黒い陰が一瞬、姿を現す。
いつもは一人の散策が、お二人さんのおかげでとても楽しい散策となった。
「また、来ようね。」
名残惜しい静かな草原を後にした。
少し冷たい白い風が流れた。

2002/6/29

今回、ご一緒させていただいたお二人さんのこの日の紀行文はこちら
晴世さんの紀行文さくらさんの紀行文
この日、出会った野草がたっぷり楽しめますよ!


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