野焼きの後で・・・・ 3月

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三月。
平尾台の春は野焼きが告げる。
一面枯れ色だった草原が
一夜にして黒々とした荒野に変わる。
モノクロームの世界。
草原で戯れる羊たちも
うっすらとくすんでいる。

焼け野原にどっしり座るピナクル。
その姿はちょっと寂しそう。
ガイコツ岩の横顔も少し汚れて見える。
いつもなら、草むらに隠れている
はずのピナクルも
その全てが顔を出す。
荒野に佇む羊たち。

野焼き後の草原は
踏み跡道がひときわ目立つ。
ピナクルの合間を縫うように
いくつもの線が交錯する。
剥き出しになったピナクル。
林立するその姿は迫力満点。
力強く、どっしりと構えている。
光がピナクルを照らしてきた。
薄黒いピナクルの横顔が
輝きはじめる。
モノクロームの世界。
それは長くは続かない。
春の芽吹きが待ち構えている。
そして、すぐそこに春が来ている。

(2002/3/16)

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