−平尾台の花(初夏の花)−
ヤマトキソウ(山朱鷺草) |
カッコーの声を聞きながら、草原を歩いていた。 梅雨前の平尾台は少し蒸し暑い。 既に終わりかけたシランの群生を見ながら 歩いていると、草むらの中に、小さな薄ピンク色の花を見つけた。 ヤマトキソウである。背丈20cm足らずの小さな花なので、よく見ないと 見逃してしまう。 この時期、広谷の湿原はちょうどトキソウの花が咲いている。トキソウは湿原に 生えるが、ヤマトキソウは草原に生える。 トキソウに比べ、その花は小さく、また花はほとんど開かない。 その姿は、薄ピンク色の唇をツンと結んだ娘さんのようでいじらしく可愛らしい。 あまり目立たない清楚な花である。 ラン科トキソウ属、花期:6〜8月 背丈:〜20cm、分布:本州〜九州 2001/6/5:平尾台 |