−平尾台の花(春の花)−
ホウチャクソウ(宝鐸草) |
竹林の小道を歩いていた。 5月にしてはさえない天気で、今にも雨が降り出しそうだった。 小道の脇にはオドリコソウやカキドオシなど春の花が賑やかに咲いている。 ふと竹林の中に目をやると、釣鐘状の小さな花をつけたホウチャクソウが咲いていた。 花の頭を垂れ、寂しげだ。 ホウチャク(宝鐸)とは、お寺や塔などの屋根の四隅に吊り下げられた風鈴状の飾りの ことで、この飾りに花が似ていることから、この名がつけられたらしい。 平尾台ではドリーネのピナクルの岩陰などでも見ることができる。薄暗いところが 好きな地味で寂しげな花であるが、清楚な花である。 ユリ科チゴユリ属、花期は4〜5月 分布:北海道〜九州 2002/5/3 |