オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) |
春が間近になると、青い瞳のようにポツポツと咲き始める。 ヨーロッパ・アフリカ原産で日本には明治時代に広がった。今では、全国いたるところに見られる。 上部の葉の付け根に1センチ弱のルリ色の花をつける。 花は日が陰ると閉じてしまう。また、一度咲いた花は一日しかもたないらしい。 それ故、もしその日の花が開いている時までに受粉できない場合、自分で自己受粉を行うという特技を持っているらしい。花を閉じる前に、オシベが曲がって自分の花粉をメシベにつけてしまうのである。まさしく子孫を絶やさないための切り札である。 フグリとは漢字を読んで如しの意味である。 ゴマノハグサ科クワガタソウ属 花期:2月〜5月頃 分布:日本全土 観察地:苅田町鋤崎、畑の道端 撮影日:2月下旬 |
【似花識別】 似た花に「タチイヌノフグリ」と「イヌノフグリ」がある。 これらは、花の大きさと微妙な色で識別できる。 オオイヌノフグリ:花は1cm程度で一番大きい。色は濃青紫。 タチイヌノフグリ:花は5mm程度。色は青紫。萼が目立つ。 イヌノフグリ:花は3mm程度と小さい。色は薄い紫。 その他、果実の形でも見分けることができる。 |